カメラ

今なら一人に1台持っているカメラだが、私の幼い頃は確か一家に1台あるかないかだったと思う。父が何か行事やイベントがあるときは、必ず写真と撮ってくれていたので、同じように他の家にもあったのだろうと勝手に思っていただけかもしれない。多分、高価だったのだろう。
姉が高校の修学旅行に行くときに、父のそのカメラを父から借りた。当時のカメラはピントや絞りなど自動ではない。フィルムの入れ方から、撮り方まで、姉は父から詳しく教えてもらっていた。私も興味があったので、一緒になって父の説明を聞いた。忘れそうなことは紙に書いて渡した。晴れの日、曇りの日の絞り、ピントを合わせにくい場合は、レンズの目盛の距離で合わせるなど。父はメカには詳しかった、カメラには特に愛着を持っていた。
父は勤めていた工場で怪我をして、左手の指2本を失った。母は私の姉、長女と次女の手を繋いで、生まれたばかりの私をおぶって、病院に見舞いや身の回りの世話をしに行ったそうだ。病院は勤めていた工場の近くの病院で、家からは電車を乗り継ぎ、渡し船に乗って1時間以上をかけて行かなければならない所だった。いつもそんな風にして、3人を連れて行くのは骨が折れるので、長女だけで行かせたこともあったようだ。指を失うという大怪我をしたわけだけど、それ以外に体の部分に怪我はなく、身体的には健康であった。事故の原因は聞かなかったが、勤務中の事故でもあり、労災とされた。結果、身体障害者手帳をもらうことにもなった。
怪我が癒されると、父は給与の補償はされているし、怪我が治れば今までどおり勤務することもできるので、失った指の代償としてカメラを買っていいか、母に相談した。保険金が少し出たし、家族のために懸命に働いた中で怪我をしたのだからと、母は父にできるだけ高価なカメラを買うようにと言った。でも、父が買ったそのカメラはあまり高価なものでなかった。
と云うことから、私たちの家族の写真は、父の大怪我の後から記録されている。


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