家族旅行

家族で旅行に行ったのは、1回だけ。両親の実家に里帰りは何度かあったかと思うが、家族旅行と言えるものは1回しかない。小学校の6年生の時だった。泊まったのは、ホテルでもなく旅館でもなく、お寺だった。その地域では、民宿並にお寺にも泊めるところがいっぱいあって、林間学校やスポーツクラブの合宿なども利用していた。だから泊まることに違和感はなかった。観光地なので、いろいろ見て回ったと思うが、興味がなかったことで、その時に回った所は全く覚えていない。ところが、泊まったお寺のことはよく覚えている。お寺の正面の道は緩い登り坂で、突き当たりに門がある。門を入ると右に建物があり、その2階の部屋に泊まった。部屋の前には廊下があって、廊下から庭が見えた。父も母もここに来たことがあるのか、観光地について詳しく知っていた。あれから、何十年も経ってから、もう一度その観光地に行くことなった。あの頃と違い観光にも興味があったが、まずは自分の記憶を確かめるのが、第一だった。記憶に残っている情景は存在したが、確認はできなかった。旅行には必ず持っていってるはずの父のカメラで撮った写真は1枚も残っていない。唯一の家族旅行の思い出がこれでは淋しすぎる。今度、兄弟に会ったときにその思い出を聞いておこうと思う。





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