ルーツ

 父方の祖父はどんな仕事をしていたのか私は知らない。その祖父は明治16年(1883)の生まれで、父は大正5年(1916)の生まれなので、今生きているとすれば、祖父は130歳、父は97歳になる。父は長男だったので、その昔のことなので、家を継ぐということになり、両親と同居して面倒も見ることにもなるが、家を出て満州に渡った。その経緯も詳しくは知らない。母とは見合い結婚と聞いているが、どんな人が取り持ったのかそれも聞いたことがない。満州から引き上げてきた父と母は職を求めて住いも転々として、この地に落ち着いたようだ。いろいろな伝手を頼ったりしながらのことで、人を信じてお世話になったりお世話をしたりだったと思う。もう少しで母の一周忌を迎えるが、葬儀以降何ヶ月も経ってから何人か弔問に訪れては、亡くなられたおばさんにはお世話になったと話されて帰った。
 先日、姉の嫁いだ先のお祖母さんが亡くなられて、葬儀に参列した。今時の告別式には、故人の歩んできた道のりをDVDにして映写する。勿論動画はなく、写真をスライドで写しているようなものだが、うまくナレーションが入っていた。90歳を超えられていた。この年齢の人はみんな戦争を体験されていて、苦労されたと思う。戦中はもちろんのこと、戦後も日本の復興に尽力されたことが伺えるが、本当に安らかに眠りについておられた。弔問にはたくさんの人が訪れ、別れを惜しんだ。
 去年から身近な人が亡くなり、人の死を考えずにはいられなかった。同時に生(生まれること、生きること)についても考えた。ルーツと言えば、血統だとか出身地になるのだけど、人の生き様となると、支えたり支えられたりした人の繋がりが大きく作用する。また、ルーツを探るのも意味のないことではないと思う。そこには出発点がある。人生のゴールがあるとすれば、スタート(出発点)もある。逆に出発点を見つめ直すことで、ゴールをどこに定めるかが分かることもある、と考えた。



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