12考

 時々ピアノを弾いていて、もっと上手くなりたいと、これも時々思うのだが、どうしたら上手くなれるのか一向に思いつかず、譜面通りに弾く努力をしていればその内上手くなれるだろう程度の考えで、ダラダラと鍵盤に向かっていた。メロディーやらリズムはすべて譜面に表されているだろうから、その通り弾けなかったら自分の技量が足りない、練習を重ねる努力しかないと思っていた。一方で、音楽理論を勉強して知識を演奏に反映させる方法もないではないが、所詮楽器を奏でることは理屈ではないと端から思っていたこともあって、その考えに至らなかった。最近、練習や実践あるのみのスポーツにしても科学的知識が必要との意見を聞いたので、探ることにした。いろいろ漁ってみるもので、「ピアノ基礎トレ」「ピアノ練習法」などの表題の本があった。中には眉唾物の「読むだけでうまくなる」や「絶対うまくなるレッスン」などもある。私がこれぞと拾い上げたのは「ジャズの理論」というもので、斬新というかスパルタ的というか、スタートは音階を覚えること、というのが気に入った。簡単にすぐ弾けるタイプの教本は、キーがCに揃えてあって黒鍵を使わないようにしてあったりする。それぞれのキーごとの音階を覚えると言ってもそんなに多くあるわけではない。「C、F、B♭、E♭、A♭、D♭、G♭、B、E、A、D、G」のそれぞれをキーとする7音の音階だ。例えばE♭のキーでは、「E♭、F、G、A♭、B♭、C、D」の音階。暗記に近いが弾くことが前提なのでまる暗記ではない。そして、なぜだか、またか、やっぱりキーは12個なんだ。
 干支の12支もそうだった。「子丑寅卯~」と空で覚えた。黄道12星座もそうだ。「おひつじ、おうし、ふたご、かに、しし~」と、これは星座を思い浮かべれば覚えられた。12個と言えば1年は12か月、英語では「January、February, March~」とこれも覚えなければ仕方ない。日本語のように1月(いちがつ)2月(にがつ)~など数字を使っていう言い方がない。もちろん日付を数字のみで書くことはよくある。2015年11月14日であれば、「11/14/2015」と書くが、読むときはNovember、14th、2015と必ず読む。それしか読みようがない。だから、月名を英語で覚えていなければ、英米の人には口頭で日付を伝えることはできない、と言える。
 1年が12か月だったお陰で、分割が大変便利だ。2分して上半期、下半期に分けられる。3分割して1学期、2学期、3学期に分けられ、4分割して第1四半期から第4四半期に分けることもできる。数学的には12は約数が1,2,3,4,6,12と多いことから重宝される。12進法のこの便利さを利用して単位系で使われることがよくある。12個を1ダースという単位で呼び、12インチを1フィートとしている。時を刻むものとして時刻はやはり12進法と言える。それから類推すると時を刻むものとして、12支であったり、12宮であったり、また12ヵ月であったりすることが偶然でなく、12進法でつながっているのではないだろうか。ただ、音楽でいう「12のキーの音階」の12の意味はこれとは別物だと思うのだが、どこか宇宙の真理とつながっているような気がする。

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