ネイミング

 データを処理する必要に迫られて、プログラム言語をかじることになった。以前、いろいろなプログラム言語を使っていたので、今回初めて使うRubyによる開発も大きな障害はなかった。私が初めて触れたプログラム言語はFortranで、その次ぐらいにBasicだったと思う。Basicと言えば、マイクロソフトというイメージで、ビルゲイツが作ったように思っていたが、実際は米国の大学教授で数学者2人が作った。コンピューターは大規模な施設に設置されているものだったが、それがコンパクトになり、個人向けのパーソナルコンピューターが売り出されるようになった。その時にまだ移植が完成していないBasic言語をメーカーに売り込んでマイクロソフトという会社を設立したのが、ビルゲイツとポールアレンだったと聞く。
 「Basic」は頭文字をつないだ略語であるので本来の名称を見てみると、どんなものかよくわかる。それは、「Beginner's All-purpose Symbolic Instruction Code」(初心者向け汎用記号命令コード)のこと。一般的にBasicは形容詞であり、「基礎的な」あるいは「基本的な」に訳される言葉(英語)である。だから、語感としては何かそういう意味が先に思い浮かぶ。命名者の意図が窺われるところだ。その後はご存知のようにマイクロソフトは、ウィンドウズという基本ソフトとエクセルやワードに代表されるオフィスというソフトに注力し発展している。それでもBasic言語は健在で、オフィスにはVBA(Visual Basic for Applications)という言語が付属している。単体でもVisual Basicというプログラム言語がマイクロソフトから出ている。現在ではもう既に頭文字をつなぎ合わせたBASIC言語ではなく、Basicという名詞になってきている。
 さて、気象庁の「地域気象観測システム」を通称「アメダス」と言う。何の略かというと「AMeDAS (Automated Meteorological Data Acquisition System)」。Meの部分が頭文字でないところがちょっと気になるが、これでアメダスと称する。
 もう一つ、鉄道総合技術研究所が開発した地震警報システムの「早期地震検知警報システム」がある。これは「ユレダス」と呼び、「UrEDAS (Urgent Earthquake Detection and Alarm System)」の略とされる。これも最初の文字 Ur が気になる、発音もアージャントだから全く違ったものになっているが、そう読ませる。
 細かいところが気になる性分なので、ついでにもう一つ言わせていただければ、語尾の「ダス」が共通していることについてだ。「雨」「揺れ」などの体言にダスが付く日本語はある地方の方言にある。どの地方の方言かというと大阪弁だそうだ。勿論現在ではほとんど使われないが。そう言われれば、NHKの朝ドラ「あさが来た」を見ていて感じる。「それは私だす」「番頭さんだす」「そうだす」など、「だす」のオンパレード。
 そう考えると、あの「アメダス」や「ユレダス」の命名者はひょっとして大阪の人かもしれない、と憶測してしまう。もし、京都の人だったら「アメドス」「ユレドス」になっていたのだろうか?
 それにしてもベーシック言語(Basic)と呼称すれば、如何にも基本的で基礎的な言語であるかのような印象を与える素晴らしい命名だ。

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