テーマ:喫茶店

クリスマスパーティ

 夕方の早い時間帯を貸切にして使わせてもらうことになった。店からは紅茶とケーキを出してもらうことにして、金持ちの子はいないと知っていたので、ママもそれなりの料金しか請求しなかった。店内の飾り付けは、役割分担で私がやることになった。体育祭で使ったモールの余りがあるので、それを学校から持ち出して使うことにした。クリスマスイブの当日は、みんな…
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雨の歩道

 私はその喫茶店の一番奥のテーブル席で入り口に背を向けて座った。お冷を持ってカウンターから出てきたママにホットコーヒーを注文した。時間はもう2時を回っていたと思う。3時近かったかもしれない。でも、夜明けまではまだまだ時間があった。夜が明けたからといって何かをするという目的もないが、とにかく世の中が動き出せば何かあるだろう程度の期待感だっ…
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長い夜

 信用がなかったのは、生活に必要な身の回りの物を紙袋に入れて持って歩いて、いかにも浮浪者の風体であったためと思う。面接と言っても卵丼を食べながら、世間話をしただけで、体よく断られた。今まで住み込みのアルバイトを捜したことはなかったが、アルバイトを断られたのは初めてだった。一つ断られたからといって、また友達のところへ戻って居候をするのも情…
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喫茶店

さすがに郊外の町で新宿とは違った。落ち着きがあって、私は気に入った。当時は東京ディズニーランドも無かった、東京ドームもお台場も無かった。遊ぶところと言えば、新宿、渋谷、銀座と言ったところが賑わっていた。そこから抜け出て新しい生活が始まった。家は玄関を入ると10畳ほどの居間があって台所と接している。その向こうに6畳と3畳の部屋があった。す…
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