テーマ:アパート

朝風呂

 京王線の明大前に住んでいたことがあった。住んでいたといっても、友達のアパートに居候をしていただけで、自分で間借りして、自立していたというものではなかった。その友達も大学生ではなく、この明大前あたりには学生が多く、それなりの家賃の安いアパートがあったので、ここに住んでいたのだろう。もちろん風呂などなかったので、銭湯に行くのだが、私はそれ…
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アパート

 6帖一間のアパートは木造2階建てで、甲州街道沿いではあるが、街道からは少し入ったところに建っていた。街道に面しているところには、8階建てのマンションがあり、その後ろにひっそりとそのアパートがあった。私がそこで暮らしていたのは、1年ほどの間だった。京王線の駅を降りて、甲州街道沿いに歩いて、マンションの手前の道を入ったすぐのオンボロアパー…
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星空

彼女が仕事の帰りに私の所に遊びに来ると、必ず遅くなる。暗い夜道は一人では帰せないので、彼女のアパートまで送って行くことになるが、街灯の少ない道は星空が綺麗に見えて楽しかった。冬の空は空気が澄んで、星の輝きが違う。今日の空も当時と同じ輝きがあった。アンドロメダ、ペルセウス、ぎょしゃ、それにちょうどオリオンやシリウスが上ってくる。秋の暗い星…
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泥棒

彼女はデパートの店員でその会社の寮に住んでいた。私と付き合うようになって、門限に遅れたことがある。門限に遅れるとペナルティがあって、そのペナルティが1週間のトイレ掃除だった。同期に入社した彼女の同僚は早くに寮を出て、アパートを借りていた。彼女はその同僚の友達に相談して、寮を出ることになった。私もアパート探しに付き合わされたことがある。女…
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絵画

その後しばらくは順調に商売もできていたが、何しろ映画という興行自体が伸び悩んでいるときだった。だから、他の劇場にも入り込もうといろいろやってはみたが、何のつてもなくて信用もなく、ことごとく断られ挫折した。 新宿のアパートはビルの谷間にある2階建ての薄暗いところだった。トイレは共同、部屋にコンロが一つ、玄関を入ると大きな下駄箱があって靴…
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