テーマ:送り主

里帰り旅行

 すぐに玄関に現れたのは、70才頃の上品はおばあさんだった。上司はその人に向かって○○さんですか、と再度確認した。その人はちょっと怪訝な様子で私たち二人を見た。上司は、その人が送り主であると思われる荷物を差し出して、こちらの荷物をお預かりしたのですが、事情があってお届け先に届けることができなかったものですから、と話始めたが、その人はます…
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インターホン

 包装を解いたその荷物は、今にも崩れそうな体を成し、封皮はセピア色になっていた。確かに半年という月日は長いが、倉庫に保管されていたことを考えると、こんなになるものかという思いがあった。これを届けるのには、ちょっと躊躇する。上司は早く行こうと急かせた。嫌なことは、早く終わってしまいたいという思いがあったようにも思う。私は大体地理を頭に入れ…
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住宅地図

 電話で他の営業所と話をしていた上司から呼ばれた。良い話ではないことは分かっていた。荷物を扱っている会社は自社の書類や荷物もお客様から預かった荷物と同様に運んでいる。お客様の荷物を途中の中継する営業所で自社の書類と間違えて、そのまま倉庫に仕舞ったらしい。倉庫を整理しているときに発見されたが、お預かりしてから、半年ほど経っている。そこで、…
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事件

 東京に住んでいた時、田舎から母が出て来た。子供は3才ぐらいだった。孫の顔を見に来たのだろう。それに合わせて子供(私)の生活を見に来たのだろうと思う。荷物を持っての旅行は大変なので、到着した日に届くように荷物を送っていた。ところが、到着した日の夕方になっても届かない。業者に連絡したが、まだ、配送先には届いていないという。もうすぐ届くと思…
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